金沢市の観光地近くの町家。
施設に入所されているお姉様の代わりに売却できるようにご準備された弟様のお話です。
どのような準備をされたかお聞きしました。
- それでは始めますよろしくお願いします。
今回はなぜ売却しようと思ったのですか。
それは要は姉が高齢やろ。じゃあ、あとあそこには誰も後継ぎもいない。
だからいずれ、全部の後始末を弟の私がしなければいけない。
- はい。
私は姉がもっと長生きするかなと思う。
だから、本当は私ももう歳でだんだんそんなもう細かいことを色々と面倒くさいことをあんまりしたくない、だからさっさと処分したい。
姉も若かったらまた体調直して自宅に戻れるかも知れないけど
施設から家に戻ることがもうできないから、あと今は施設に入っていて施設の費用や金銭的なこと心配しているから、
売却してそこである程度お金ができれば好きなように使っていけばいいんじゃないか?とそういう理由で売却しました。
あと税金がどのくらい掛かるかが心配。
- 今回のお取引ですとお姉様名義のご自身の自宅売却なので税金は掛からないと思います。
あとは税務署から郵便がきますのでそれに基づいて手続きして頂ければと思います。
あーそうか。それを心配してた。
- はい。そうしましたら売却にあたって先ずは何から始めましたか。
やっぱり少しでも高く売ろうという気持ちは誰でもあるじゃない。
- はい。
だから、まあそれなり情報もちょっと持ってたし、
正直言ってもっともっと不動産さん以外で2社にお会いした。
- じゃあ全部で 3 社ですかね。
そうそう。
- Nさんの知り合いも含めて3社ですか。
そう。
色々と皆さん丁寧にやっぱり相場的なものとか、私もある程度分かってたけど、
こういう不動産屋さんの関係で売買しようとすると、やっぱこの物件は今までどういう風なあの市場価格でやられているとか、
みんなちゃんとリサーチして、そういう売却データなんかは届け出しなければいけないのか。
いくらで売れたよとか買ったよとか。
- そういう成約のデータは不動産流通機構がある程度は持っていますね。
そこで成約したっていうのは、まあ細かいことまでは出ない事もありますが、
一応あるにはあるので、そこで大体の相場は出てくるかなとは思います。
実態とか、そこでまあまあ集約されてるんやね。
- はい、あとは路線価とかですかね、そこで相場などと比べて確認しますかね。
まあそういう風なことについては、私も色々新聞とかにも載るし、周りで不動産を売ったり買ったりする人がいるから、
そんな人の話とか聞いて、まあそんな基本的な情報は周りから聞いてから不動産屋とお話しした。
全くもって何も知らないとか、そういう素手で行くということせずに基本的なそういうことはちょっと頭に少し入れて。
- そしたら3社にお話し聞いて、1社に絞らなきゃいけないってなったと思いますけど、
なぜ弊社を選んだのですか。ポイントとか。
ポイントはね。まあ他の2社もまあ色々と親切になんか情報くれるんやけど、
もう私としたらあまりぐちゃぐちゃ聞くのが面倒くさい。
まあ多少プラス にはせないかんから情報もそこにあると思うけど、北岡さん場合はの非常にシンプルにね、パッパッと
- そうですか。
あと他の1社はね、非常に気に障るような、気難しい話になってきて面倒だなと。
それは私も分かってたんやけどそういうことを不動産屋としてしなければいけない確認とかそういう事が気に障ったというか、
それはそれで不動産業者として自分で処理出来る形でね。
やっぱりね、売りも買いもトップの人、社長と話しないとダメ、
社員と話しても結論が出るのに時間が掛かる、これはちょっと会社帰って相談したいとか。
あれやこれやと、社長はそれなりの、まあ、アドバイスというかね。指示とか出てくる。
ほんと社長やったら、自分のいろんな計算もあると思うよ。だからその辺のね。
違いが非常に出ておったような感じかね。
そう、だから私は社長と話ができたことが良かった。
基本的に社長と話して行きたい、現役の時もそうだったし。
一つ一つ段階踏んで時間かかってもどうにもならないし、売りにしても買いにしてもね。そういうこと感じない?
- そうですね。決断はすぐ出せるので、もちろん段階踏んで調べられることは調べます。
私も金沢の古民家となると何度も取引していますし、
ある程度はどこをどこまで売主様に聞いたら大丈夫か。
ポイントもありますから、うん、そこはあるかなと思います。
もちろん1 回持ち帰ることもあります。
ただ全部調べて次にお会いするときにお答えして判断材料にできるようにはして行きたいですね。
そうやね。単純なものを売る世界じゃないからやっぱりね色々とね、
事前に調べておいてお客さんからの質問に対してパッと答えられる。ちゅうのはやっぱり売買する立場のからしたら、
さっさと答えを出してくれる、それも的確な、それになればそりゃ信頼されるって。
- はい、そうですね。
だから北岡さんの場合非常にシンプルに他の人たちに比べて前に進めやすかったかなというか。
- 今回の物件は古くからある町なので、
前面道路が既存道路だったり位置指定道路で共有道路も含んでいたり、
建替えの際は遺跡の調査しなければ行けなかったり、
やっぱり金沢の中心エリアはそういう条件が多い町で・・
そう、遺跡の調査まで必要とは驚いたな。
- はい、だから裏の家とか建替しているので 1 回調査はしてると思うんです。
あと売却して所有権移転する前に以前から住んでた人と
購入して新しく所有者の方とでは出てくる情報の違いというか、
やっぱり昔から住んでいた方なのでNさんにお願いして、
こことここは売主様が多少費用が掛かってもお願いしました。
うん、なるほどね。エリアがエリアやしね。新興住宅地と違ってそんな単純なことじゃないしね。
あんたも苦労したんじゃないか。(笑)
- いえ(笑)そんなことはないですけど。
もっと簡単な地域やったら良かったけど、私も調べてたら、あの入り口の道路がどうのこうの、
建物の図面見たら今の造りと違っていたり、こんなもんいらんと思ったわ(笑)
- 金沢の兼六園近辺はそういう案件が多い地域ですから。
あと、室内の不用品処分とかご自身でやられたんですよね?
そうや。ほんとによくやったと思う。ほんとにあれでストレス溜まりまくってたわ。
- 通常、不用品の作業するとき男性が5~6人来て出しますから1日で大体終わりますが、
Nさんの場合1人で作業されて。
そうや、あと私の場合、姉にいちいち許可取って確認しなくちゃいけない、もう大変やったわ。
- あの、室内を整理するのにどれくらいかかりましたか。あの日数です。
それこそ私の軽ワゴンに市の指定のゴミ袋に詰め込んで詰め込んで何往復したか。
もう少し早くしたかったけど、どの位だろ4ヶ月かな。
4 ヶ月は掛かったわ。その前には庭木を切ったりね。
- え、あの庭木はご自身でやられたんですか?結構綺麗になってますけど(笑)
まあ私の家にも小さいけど庭木あって、どの辺りで切っていいか分かっているだけでそんなたいしたことではない。
- そうなんですね。業者さんがやったのかなと思いました。
全部お1人でやられていたのですか?
そうや1人や、まあ2階のタンスだけは息子に頼んだけど、次の方に渡せるように草刈りもしたよ。
- それは大変でした。お疲れ様でした。
売却しようと決めて、今日までスムーズに行きましたかね。
まあね、おかげさんでね。私と北岡さんのやり取りはスムーズに行きました。うん。
- ありがとうございます。
やっぱりね不動産というのはご縁の問題や。
何か一つでも複雑なものが絡んでくると売り手にしろ買い手にしろちょっと気に入らんようなると騒ぎになる。
そういうケースもあるしそういうのは感じに取れなかったし、
あのースムーズに事を運びたいっていう気持ちは非常にあったからね。
- わかりました。ありがとうございます。
売主様も買主様も契約前に特に中古住宅の場合、お互いの出来ること出来ないことを明示して調整していくのが大事かと思います。
Nさんは今回、不動産の売却って初めてですか?
いや結構やってる、自分で交渉して売ったり住替えなどで何度かしている。
その時もタイミングとか縁が大事かと思った。
- わかりました。ありがとうございます。
今回で売却が完了しましたけど。今のお気持ちは?
本当にすっきりしたよ。(笑)
あの家をどうしようか?中の荷物をどうしようかとか夜寝る前にも考えたし朝も早く目が覚めたしすごく悩んだよ。
それが終わって安心してすっきりしたよ。
-
(笑)ありがとうございます。
あと最後に今後、不動産を売却する人に、なにかアドバイスとかありますか?
まあ良い不動産屋に巡り合うことやね。
- それでは良い不動産に巡り合うポイントはどこですかね?
やっぱり何でも商売やしね。
やっぱりその人の人間性とかいくら大企業であろうがなかろうが、いくら技能が良くて頭がいい人だろうが、
人間性が悪かったら結局そんなもの上手くいかないからやっぱりそういう人に出会うという事かな。
一つの考え方としては基本的には1社だけでなくて何社かから話を聞いてそこで人間性を見極める。
ほら検索すると1社だけでは駄目って書いてあるよね。
- はい。
みんなそうしていると思う。だから、北岡さんも当然にそういう覚悟をして望んでると思うしね。
その中で最後に残るっていうのは、だから厳しいね。金額が金額だから一生に一度あるかないかだから、
全てにおいてそういうこと正しい考えを出してきちっとした対応してやればちゃんと自分のものになると思う。
だから売る人は不動産業者の人間性を見極めて欲しいな。
- インタビューは以上になります。自宅からも近いのでまた遊びに来てください。ありがとうございました。